Dr.タナカの豆知識
「学生無年金障害者」の問題について
(現在、この問題については既に一定の救済策が施されています)
20歳になったら国民年金に加入。これは義務です。
(強制加入という言い方をします。)
ところが少し以前までは、学生さんは任意加入とされてた時期もありました。(ちなみに平成3年4月まで)
「学生さんは、入りたければ入ってね。別に入らなくてOKだよ」という時代があったのです。
私自身の学生時代を振り返ってみると、国民年金のことなんか、な〜んにも興味ありませんでした。
もっとはっきり言うと、「国民年金と農協の自動車共済」の違いさえも理解してなかったと思います。
調べてみると、任意とされていた頃の学生さんの加入割合は、なんとたったの1.25%!
つまりは当時のほとんどの学生さんは国民年金未加入者だったということです。
未加入のままでも就職すれば、会社経由で厚生年金に加入するので、
それまでに、アクシデントと無縁であれば、未加入による問題は表面化しません。
また、国民年金に加入できない20歳以前に障害を負ってしまった方には、
「20歳前傷病による障害基礎年金」という別枠の制度が用意されています。
つまり、大多数が未加入だった「20歳から就職前」の学生さんに対して、
国民年金は制度的に欠陥があったと言えます。
(繰り返しになりますが、現在は、このような問題が起きないように制度の修正が施されてます。詳細は次回に…)